咲-Saki- 第22局「約束」その2 天才と秀才
咲と和の二人が気になったので追加です。。
「ありがとう原村さん。気付かせてくれて」
今回、咲は和にやっぱり怒られたけど、咲は和が怒っている原因を根本的には分って無い気がするなあ。
和は麻雀で絶対に負けたく無いという事を態度で示すし、勝利の為にはこうあるべきだと信念を持った麻雀を心掛けているけれども、咲にはそんなものは全然無くて、そもそも麻雀自体で勝つ事に対して全く拘りを持ってい無いんだよねえ。いや、というよりは勝つ事に拘る事自体理解できていないと言った方がいいのか。たぶん、蛇口をひねれば水が出てくるがごとく勝利できる咲には(相手に気押されされて蛇口に手を伸ばせない事はあるけど)、勝利の為にと必死になる理由が良く分らないんじゃないかなあ…。もちろん勝ちたくないと思っている訳じゃ無くて、試合(麻雀では無く)に勝つことは目指しているし、勝つ事は楽しいみたいだけど。
「うううん。違うよ。相手が原村さんだったから。原村さんがいたから、家族が相手の時と全然違う感じでとても難しかったし―――そして――楽しかった」(2話)
じゃあ、なんでプラマイゼロなんてしちゃうかというと、幼い頃からの刷り込みもあるだろうけども、咲にとっての麻雀は基本的に誰かに喜んでもらう(反応してもらう)ための手段で、コミュニケーションの為のツール以上の価値を持っていないからそういう事が出来ちゃうんじゃないかなあ。あくまで基準は他人で、例えば、家族の機嫌が悪くならない様に、和が喜ぶから、和が怒るから、部長の最後の個人戦だからといった様な理由の為の麻雀を打つ。大切なのは相手の反応で、麻雀の結果はどうでもいい。咲が麻雀を楽しいと感じる根源もそこにあるんじゃないかな。一応、お姉ちゃんに会いたいという事と強い相手と対戦したいという動機は自分の為の理由だけど、それでもやっぱり麻雀自体は重視していない感じなんだよなあ。
「当たり前じゃないですよ!!」(4話)
それに対して和はどんな相手であろうと常に勝つ事に拘りをみせるし、勝利のためならばどんな努力も惜しまないといった姿勢で麻雀と接してるんだよね。家庭の事情も色々とあるみたいだし、友達の為との理由も付けているけれども、和にとってはあくまで麻雀を打つ事が中心で、麻雀での勝利を目指し自分の為の麻雀を打ってる。大好きな麻雀を本当に大切に思い、一つ一つ経験を積み重ねて上を目指している和からすれば、咲が手を抜いて麻雀を打っていればそりゃあ腹も立つ訳で。勝とうとしない姿勢がそもそも理解できないし、何やってんの!!ってなるよねぇ。(ちなみに自分は「宮永さん…」って言って頬を赤らめてる和よりも、プロであろうと一歩も引かない負けん気の強さを見せる和の方が好きかなあ)
他人の為の麻雀と自分の為の麻雀。天才と秀才。麻雀を道具としている子と、麻雀を愛している子。上手くいってるけど、微妙に噛み合わない印象があるのはその辺に原因があるのかも。
あと、咲は幼い頃の麻雀は楽しかったって言っていたけど、その麻雀での楽しい記憶は、幼い咲が麻雀を打つ事で周りの大人たちが喜んでくれたから、嬉しかったり楽しかったりしたんじゃないかなあ。それが、ほどほどの麻雀だったなら、そのまま楽しい時間が続いたんだろうけど、あまりにも超人的な麻雀を打ち続けてしまって、家族がぎくしゃくし始めてしまったとか…。第20局その2でも書いたけど、特に姉に悪い影響を与えてしまって…とかね。自分に勝てない事を悔しがって挑もうとした和を気に入った様子からすると、もしかすると照は和と似たタイプだったのかもなあ…。
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