DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第十話「純白のドレスは、少女の夢と血に染まる・・・(後編)」
アリスは高校生の頃から自由がなかったんだなぁ。周りは護衛だらけだし。あれじゃあ、気が休まらないよ。店の中には他の客は居ないみたいだけど追い出したんかな。いや、あんな強面の護衛が居たら入れないし出て行くか。でも、未咲も香那美も全然気にした様子も無くて、肝が据わった子達だったんですね~。アリスにとって、そんな2人といる事が嬉しくて楽しくて幸せだったんだろうなぁ。だから、未咲の進路を聞いた時のアリスの驚きと、寂しげな表情から諦めの様なものを感じさせる表情に変わる彼女の気持ちを考えると・・・ね。遣る瀬無い気持ちってのは、こういうのなのかなぁ。
・・・
アリスは未咲によって欲しかった未来を自覚し、希望を見てしまいます。父親と組織の束縛の中、そんなものがあるとも思っていなかったのに。ただ、世界に絶望し背を向けて生きていくしかなかったのに。でも、未咲と出会ってしまった。アリスの父親をそんなものと言い、アリスをアリスとして見てくれる未咲との出会いによって、しがらみとは関係ない、自由な自分を夢見てしまった。そして、余計に苦しくなってしまったんだと思います。
そんなアリスの心情を想像していたら、サウザーのセリフを思い出しましたよ。
「こんなに・・・こんなに悲しいのなら・・・こんなに苦しいのなら・・・愛など・・・愛などいらぬ!」
誰よりも自由が欲しかったアリス。でも、タバコに逃げてしまうような彼女では、父親や血の束縛から逃れる事は出来ない。知ってしまったゆえに余計に苦しい。逃げ出したい。でも・・・。そんなアリスが、サウザーの様な心情になっても、おかしくないと思います。
そういった意味では、アリスは今も未咲にも束縛されていました。未咲が与えた夢によって。
だから、アリスは未咲も壊してしまおうと思ったんでしょう。自分の心をかき乱す夢、希望。手に入らないなら、こんな思いをするぐらいなら、みんないらない!とね。薬によって正常な判断が出来ていたとは思えませんし、本当に彼女が望んだものだったかは分からないですけど・・・。ただ、そこまで思いつめるほど、アリスの中の未咲の存在は大きかったんでしょうね。・・・やっぱり、寂しいなぁ。
「ただ、友達に裏切られるのは、やっぱり、辛い事ですから」
この時のヘイは、自分自身の経験を語っているかのようでした。南米での一件が関係あるのかなぁ。
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